恵那市・中津川市「maika」| 2013年11月号掲載

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恵那からトップスケーターを!

世界にはばたく スケート選手の育成

記憶に新しい「ぎふ清流国体冬季大会」。
ここ、クリスタルパーク恵那スケート場で行われたスピードスケートは、
全国から集まった選手たちが熾烈な戦いを繰り広げ、大会成功の先陣を切りました。
トップスケーターを輩出したいと県が手がけたスケート場が、
スピードスケート文化の息づく恵那にあります。
スケート場が生まれた経緯と、携わる人たちの熱い思いを感じてください。

■山間ならではの気候がスケートを根付かせた
 多くの人々の願いから生まれたこのスケート場には、国際規格である400mの距離があるスケートリンクのほか、中央にフィギュアスケートなどが行えるサブリンクもあり、競技・レジャーで訪れる人々を満足させる設備が備わっています。恵那スケート場の西尾嘉仁さんは「毎年、恵那市内(合計23校)の小中学生は学校スケート教室で来場されますし、ぎふ清流国体でここに足を運んだという人も多いと思います」と教えてくれました。インラインスケートや壁打ちテニス、フットサルなどが楽しめる夏季営業を終え、現在、スケート場は11月23日(土・祝)からはじまる冬季営業準備の真っ最中。 <br /> 夏季スポーツ施設に、スピードスケート場とサブリンクをつくり出すのが株式会社パティネレジャーの増田哲士さんをはじめとした皆さん。アイステクニカルエキスパートと呼ばれるプロ集団です。 <br /> スケート場をつくるためにはアイスパネルと呼ばれるシートが必要。このシートには管が通してあり、マイナス10~15度の液を流します。8300㎡の広さを手作業で1枚ずつ敷き詰めたアイスパネルに、ホースで少しずつ散水し氷の層を張っていくのです。一回の散水で約3㎜ずつ、最終的に約7~8㎝の氷の厚さに仕上げます。夏季営業が終わった10月中旬から作業はスタート。増田さんは「我々はつくって終わりではありません。ここは日本で最西端、最南端にある屋外の400mスピードスケートリンクですので、コンディション管理には細心の注意を払います。晴天や雨天など、天候も考慮するほか、お客さんが滑った後に氷のコンディションを整えることも冬季営業中の大事な仕事です」と話します。施設を管理する西尾さん、スケートリンクをつくる増田さんをはじめ、皆さんの思いは、一人でも多くの人がスケートに親しんでもらうことです。<br />

現在、東濃地区では4つの高校にスピードスケート部があり、放課後ここに訪れて練習をしています

 「この地域は雪こそ少ないですが、やはり冬の夜の冷え込みはかなりのもの。昔から湖などの水が、翌朝には氷になっていることが多かった。終戦後から田んぼに張った氷で子どもたちは遊んだと聞いています」と話す岐阜県スケート連盟で副会長を務める光岡郁雄さん。
 同じ山間の地域でも雪深い飛騨地区ではスキーが親しまれ、雪が少なく氷が張ることの多い東濃地区ではスケートが盛んに行われてきました。
 海抜1000mにある恵那市の保古の湖も、昔はよく湖全体が氷で覆われました。その厚さは20~30㎝にもなったそうで、まさに天然の巨大スケートリンク。湖には約5000人が詰めかけたほど。いかに住民に親しまれていたかがわかります。自らの幼少時代を振り返り、「昭和35年以降は特に人気でしたよ」と光岡さん。
 スケート人気を反映し、中津川や恵那峡などにも民間が運営する人工のスケートリンクが増えていきました。しかし、時代の流れもありスケートリンクは次々に閉鎖。一時はその数が0にまでなりました。その間、未来のトップ選手を目指す地元スピードスケート部の高校生たちは長野県や愛知県、山梨県など県外に練習の場を求めるなど苦労を重ねたのです。「スケートリンクがなければ次の世代が育たない」と考えた岐阜県スケート連盟をはじめ、多くの人が「なんとかして県営のスケートリンクを」と尽力し、その思いが結実し生まれたのが平成17年にできたクリスタルパーク恵那スケート場です。東濃地区にスケートリンクがなくなってから、14年後のことでした。
■多くの人の手によりスケートリンクが完成
 多くの人々の願いから生まれたこのスケート場には、国際規格である400mの距離があるスケートリンクのほか、中央にフィギュアスケートなどが行えるサブリンクもあり、競技・レジャーで訪れる人々を満足させる設備が備わっています。恵那スケート場の西尾嘉仁さんは「毎年、恵那市内(合計23校)の小中学生は学校スケート教室で来場されますし、ぎふ清流国体でここに足を運んだという人も多いと思います」と教えてくれました。インラインスケートや壁打ちテニス、フットサルなどが楽しめる夏季営業を終え、現在、スケート場は11月23日(土・祝)からはじまる冬季営業準備の真っ最中。 <br /> 夏季スポーツ施設に、スピードスケート場とサブリンクをつくり出すのが株式会社パティネレジャーの増田哲士さんをはじめとした皆さん。アイステクニカルエキスパートと呼ばれるプロ集団です。 <br /> スケート場をつくるためにはアイスパネルと呼ばれるシートが必要。このシートには管が通してあり、マイナス10~15度の液を流します。8300㎡の広さを手作業で1枚ずつ敷き詰めたアイスパネルに、ホースで少しずつ散水し氷の層を張っていくのです。一回の散水で約3㎜ずつ、最終的に約7~8㎝の氷の厚さに仕上げます。夏季営業が終わった10月中旬から作業はスタート。増田さんは「我々はつくって終わりではありません。ここは日本で最西端、最南端にある屋外の400mスピードスケートリンクですので、コンディション管理には細心の注意を払います。晴天や雨天など、天候も考慮するほか、お客さんが滑った後に氷のコンディションを整えることも冬季営業中の大事な仕事です」と話します。施設を管理する西尾さん、スケートリンクをつくる増田さんをはじめ、皆さんの思いは、一人でも多くの人がスケートに親しんでもらうことです。<br />

施設奥側からのぞむ中央サブリンク、外側スピードスケートリンク、センターハウス

 多くの人々の願いから生まれたこのスケート場には、国際規格である400mの距離があるスケートリンクのほか、中央にフィギュアスケートなどが行えるサブリンクもあり、競技・レジャーで訪れる人々を満足させる設備が備わっています。恵那スケート場の西尾嘉仁さんは「毎年、恵那市内(合計23校)の小中学生は学校スケート教室で来場されますし、ぎふ清流国体でここに足を運んだという人も多いと思います」と教えてくれました。インラインスケートや壁打ちテニス、フットサルなどが楽しめる夏季営業を終え、現在、スケート場は11月23日(土・祝)からはじまる冬季営業準備の真っ最中。
 夏季スポーツ施設に、スピードスケート場とサブリンクをつくり出すのが株式会社パティネレジャーの増田哲士さんをはじめとした皆さん。アイステクニカルエキスパートと呼ばれるプロ集団です。
 スケート場をつくるためにはアイスパネルと呼ばれるシートが必要。このシートには管が通してあり、マイナス10~15度の液を流します。8300㎡の広さを手作業で1枚ずつ敷き詰めたアイスパネルに、ホースで少しずつ散水し氷の層を張っていくのです。一回の散水で約3㎜ずつ、最終的に約7~8㎝の氷の厚さに仕上げます。夏季営業が終わった10月中旬から作業はスタート。増田さんは「我々はつくって終わりではありません。ここは日本で最西端、最南端にある屋外の400mスピードスケートリンクですので、コンディション管理には細心の注意を払います。晴天や雨天など、天候も考慮するほか、お客さんが滑った後に氷のコンディションを整えることも冬季営業中の大事な仕事です」と話します。施設を管理する西尾さん、スケートリンクをつくる増田さんをはじめ、皆さんの思いは、一人でも多くの人がスケートに親しんでもらうことです。
■本格的な競技のほかレジャーとしても楽しめる
 未来のトップアスリートを目指し、日々、恵那スケート場で汗を流す子どもたちがいます。恵那スケート場クラブで指導にあたる光岡さんは「技術は当然ですが、スポーツを通じて倫理観、マナーを教えたい。子どもの自主性を育むのも大切だと感じています」と指導方針を教えてくれました。恵那スケート場クラブでは練習や試合が本格化する冬だけでなく、夏は基礎トレーニングや体力作りと1年を通じてスケートに打ち込むことで、青少年の健全育成を目指しています。光岡さんは「こたつにあたってゲームばかりしているより、冬こそ本格的にスポーツに打ち込んだほうがいいですよ」と笑います。 <br /> スピードスケートリンクのほか、恵那スケート場は30m×60mのサブリンクも備えているので、家族や友人と手軽にスケートを楽しむこともできます。「小さい頃に行っていたけれど久しく足を運んでいない」「スケートをしたことがない」という人も貸靴などがあるので、手ぶらで気軽に訪れてみてください。イベントも多く開催していて、シーズンに4回、滑走料無料(一部、高校生以下のみ無料。貸靴代は別途)の日もあります。 <br /> 今年の冬は、地元にある県営のスケート場で氷上のスポーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。 <br />

スケート場のキャラクター、クリスが登場する日もあります

 未来のトップアスリートを目指し、日々、恵那スケート場で汗を流す子どもたちがいます。恵那スケート場クラブで指導にあたる光岡さんは「技術は当然ですが、スポーツを通じて倫理観、マナーを教えたい。子どもの自主性を育むのも大切だと感じています」と指導方針を教えてくれました。恵那スケート場クラブでは練習や試合が本格化する冬だけでなく、夏は基礎トレーニングや体力作りと1年を通じてスケートに打ち込むことで、青少年の健全育成を目指しています。光岡さんは「こたつにあたってゲームばかりしているより、冬こそ本格的にスポーツに打ち込んだほうがいいですよ」と笑います。
 スピードスケートリンクのほか、恵那スケート場は30m×60mのサブリンクも備えているので、家族や友人と手軽にスケートを楽しむこともできます。「小さい頃に行っていたけれど久しく足を運んでいない」「スケートをしたことがない」という人も貸靴などがあるので、手ぶらで気軽に訪れてみてください。イベントも多く開催していて、シーズンに4回、滑走料無料(一部、高校生以下のみ無料。貸靴代は別途)の日もあります。
 今年の冬は、地元にある県営のスケート場で氷上のスポーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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