名古屋市西区「西区フリモ」| 2013年12月号掲載

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西陵高等学校ラグビー部

全員の力で目標へトライ!

ラグビー部のほか、ダンス部、バトン部、速記部、コンピュータ部、ビーチバレーも 全国大会常連校として名を馳せる名古屋市立西陵高校。 技術面より、学生として学業と生活の充実を図ることが、何より大切と話す 監督の山田和正教諭のもと、選手は目標とする 近鉄 花園競技場での全国大会出場を懸け、練習に励んでいます。 全員でカバーし合うというラグビーの魅力、 それに打ちこむ選手たちに目標、そして競技の魅力を聞きました。

■学業と私生活の充実が
部活動を成り立たせる
 ラグビー部では、秋から冬にかけて戦いが始まる花園、新チーム立ち上げ後の新人戦を勝ち抜いた結果に出場が決まる春の全国選抜大会などを大きな目標に、日々、練習に励んでいます。<br /> ラグビーは15人がゲームに出るスポーツ。15のポジションがあり、選手それぞれに細かな役割があります。足の速い選手、体格のガッシリした選手に多くのメリットがあると思われがちですが、身長の低い選手でもその特徴を生かすポジションがあります。監督は「一人のスーパースターがいても勝てないのがラグビーです。選手をいかに適材適所に配置するかも重要。よく言われますが、ONE FOR ALL、ALL FOR ONEの言葉通り、みんなでカバーし合うのが大事です」と話します。<br /> 部は創部から7年後の昭和31年に初めて花園へ出場。以来、継続的に花園に出場を続けています。創設時の監督であり花園への初出場を果たした横地監督、全国優勝を決めた山田監督、藤井監督や山田(和)監督が指導者として携わってきました。部は50年以上の歴史がありながら、これまでの指導者がわずか4人というのも西陵高校ラグビー部の特徴です。指導者が変わらず長きにわたり指導を続けることは、中学校側も安心して学生を送り出せるということです。迎え入れる側にこうした体制が整っていることも、強いチームを作る下地になっているに違いありません。

校章はStudy、Sports、Solidarity(連帯)の3つのSから付けられています

 西陵高等学校は大正2年に創立された長い歴史をもつ高校です。ラグビー部は昭和24年に設立され、現在、男子41人、女子マネージャー6人が在籍。これまで愛知県代表として何度も全国大会の舞台に立ってきた名門チームです。ラガーマンにとって夢の舞台である、東大阪市の近鉄花園ラグビー場での全国高校ラグビーフットボール大会(以下「花園」)にも数多く出場し、平成7年には全国制覇を成し遂げました。
 前回大会にあたる第92回大会の花園にも出場を果たしたことは記憶に新しいところです。チームは1・2回戦と勝ち進みベスト16に。12月末から試合が始まる花園において、ベスト16まで勝ち残るということは、1月1日(元日)に組まれる3回戦に出場できるということ。元日に花園でプレーするのは、多くのラガーマンにとっての憧れです。チームは残念ながら3回戦で秋田工業に敗れましたが、夢の時間に花園でプレーする後輩を応援しようと、多くのラグビー部OBが休みを利用して駆けつけました。
 約8年前から部を率いる山田和正監督は「伝統的に選手同士の仲が良いのが部の特徴なんです」と話します。ラグビーは身体をぶつけ合うことが多く、練習が激しくなるにつれ、どうしても互いに厳しく接しがちになるのは当然のこと。ですが、集中して激しさが増すゆえ、練習が終われば「さっきは悪かったなぁ」と、選手間で互いに声を掛け合う光景が見られます。練習中、練習後のオン・オフがしっかり出来ているからこそ、仲間を思いやれるチームが形成されていくのです。
 監督はラグビーが上手くなること以前に、しっかり挨拶ができる、時間を守る、他人を思いやる言動ができることを大切にしています。「学業はもちろん、私生活も出来ていないといけません。ラグビーの技術的なことは二の次。授業などが成り立って、初めて部活動が成り立ちますから」と、その考えを教えてくれました。
■歴代の監督の情熱により
名門チームが築かれた
 ラグビー部では、秋から冬にかけて戦いが始まる花園、新チーム立ち上げ後の新人戦を勝ち抜いた結果に出場が決まる春の全国選抜大会などを大きな目標に、日々、練習に励んでいます。<br /> ラグビーは15人がゲームに出るスポーツ。15のポジションがあり、選手それぞれに細かな役割があります。足の速い選手、体格のガッシリした選手に多くのメリットがあると思われがちですが、身長の低い選手でもその特徴を生かすポジションがあります。監督は「一人のスーパースターがいても勝てないのがラグビーです。選手をいかに適材適所に配置するかも重要。よく言われますが、ONE FOR ALL、ALL FOR ONEの言葉通り、みんなでカバーし合うのが大事です」と話します。<br /> 部は創部から7年後の昭和31年に初めて花園へ出場。以来、継続的に花園に出場を続けています。創設時の監督であり花園への初出場を果たした横地監督、全国優勝を決めた山田監督、藤井監督や山田(和)監督が指導者として携わってきました。部は50年以上の歴史がありながら、これまでの指導者がわずか4人というのも西陵高校ラグビー部の特徴です。指導者が変わらず長きにわたり指導を続けることは、中学校側も安心して学生を送り出せるということです。迎え入れる側にこうした体制が整っていることも、強いチームを作る下地になっているに違いありません。

スクラムの優劣が試合を有利に進めるかのカギを握ります。激しく身体をぶつけ合うラグビー。練習前と後には選手同士が互いをフォローし合います

 ラグビー部では、秋から冬にかけて戦いが始まる花園、新チーム立ち上げ後の新人戦を勝ち抜いた結果に出場が決まる春の全国選抜大会などを大きな目標に、日々、練習に励んでいます。
 ラグビーは15人がゲームに出るスポーツ。15のポジションがあり、選手それぞれに細かな役割があります。足の速い選手、体格のガッシリした選手に多くのメリットがあると思われがちですが、身長の低い選手でもその特徴を生かすポジションがあります。監督は「一人のスーパースターがいても勝てないのがラグビーです。選手をいかに適材適所に配置するかも重要。よく言われますが、ONE FOR ALL、ALL FOR ONEの言葉通り、みんなでカバーし合うのが大事です」と話します。
 部は創部から7年後の昭和31年に初めて花園へ出場。以来、継続的に花園に出場を続けています。創設時の監督であり花園への初出場を果たした横地監督、全国優勝を決めた山田監督、藤井監督や山田(和)監督が指導者として携わってきました。部は50年以上の歴史がありながら、これまでの指導者がわずか4人というのも西陵高校ラグビー部の特徴です。指導者が変わらず長きにわたり指導を続けることは、中学校側も安心して学生を送り出せるということです。迎え入れる側にこうした体制が整っていることも、強いチームを作る下地になっているに違いありません。
■家での食事をしっかり
食べることで身体を作る
 西陵高校ラグビー部は愛知県内の他チームから見ても、体格的に小柄の選手が多いチームと言われています。監督は「県内ベスト8に残るような上位チームのなかで、選手の平均身長は一番小さいのではないでしょうか」と話します。ラグビーにはもちろん体重制限はないので、身体は大きい方が良いと考え、プロテインでタンパク質を補い身体を大きくする指導者も少なくありません。<br /> ですが山田監督は、「プロテインを飲んだり間食することで、家に帰ってから満足な食事がとれなくなります。家の人が作った食事をしっかり食べて身体作りをするのがチームとしての考えです」と教えてくれました。<br /> こうした監督の考えに西陵高校の近くにある栄養教育に力を入れる短大の食物課や栄養課の教授も賛同。過去には保護者や部員を前に家庭での食事メニューについて講義をしてくれたこともあったそうです。<br /> これまで幾度も県代表に選ばれてきた西陵高校ラグビー部。日夜、汗を流す選手、そして監督や女子マネージャーの力により、これからも常勝集団としての伝統は引き継がれていくでしょう。<br > 文/南部武寛 写真/田中貴久

「試合では緊張で頭が真っ白になるもの。選手には普段グランドでやっていることを出してほしい」と話す

 西陵高校ラグビー部は愛知県内の他チームから見ても、体格的に小柄の選手が多いチームと言われています。監督は「県内ベスト8に残るような上位チームのなかで、選手の平均身長は一番小さいのではないでしょうか」と話します。ラグビーにはもちろん体重制限はないので、身体は大きい方が良いと考え、プロテインでタンパク質を補い身体を大きくする指導者も少なくありません。
 ですが山田監督は、「プロテインを飲んだり間食することで、家に帰ってから満足な食事がとれなくなります。家の人が作った食事をしっかり食べて身体作りをするのがチームとしての考えです」と教えてくれました。
 こうした監督の考えに西陵高校の近くにある栄養教育に力を入れる短大の食物課や栄養課の教授も賛同。過去には保護者や部員を前に家庭での食事メニューについて講義をしてくれたこともあったそうです。
 これまで幾度も県代表に選ばれてきた西陵高校ラグビー部。日夜、汗を流す選手、そして監督や女子マネージャーの力により、これからも常勝集団としての伝統は引き継がれていくでしょう。
 文/南部武寛 写真/田中貴久

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