敦賀市・三方郡美浜町・三方上中郡若狭町・上中町・小浜市・おおい町・高浜町「きらめき俱楽部®」| 2013年8月号掲載

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敦賀の海の安全を守る

敦賀海上保安部

ドラマや映画で脚光を浴びた海上保安官。 日本の海、そして、敦賀の海はまさに彼らの存在によって 守られていると断言できるでしょう。 今回、取材で明らかになった敦賀海上保安部の努力と存在意義。 海のシーズンを迎えた今、必読です。

■想像以上に幅広い
海上保安官の任務
 次は海上保安官の素顔に迫りましょう。巡視船「えちぜん」に潜水士として乗船する宮内貴史さんは、潜水士歴8年。これまで幾度も救助活動にあたり、その都度この仕事ではチームワークが大切だと感じてきました。<br /> 「海難現場などでの救助活動は、大きな危険を伴います。そこで潜水士はペアを組み、互いの協力で乗り越え、救助に尽くすのです。また、海難現場に駆けつけるためにヘリコプターと連携した救助技術が必要であるなど、皆の力を合わせてこそ、はじめて迅速かつ安全な救助が実現できると言えます」<br /> チームワークに加えて、各々が持つ使命感が彼らを突き動かします。「目の前に助けを求める人がいるなら、その人のために120%の力を注ぐ。それが私たち海上保安官です」と力強く語る宮内さん。頼れる兄貴分という安心感を漂わせます。<br /> 一方、若手の坂田祐輔さんは、主計業務も担う潜水士。主計業務とは、調理や事務のこと。坂田さんは、ほかの主計担当と協同して「えちぜん」の全職員の食事を手がけています。「えちぜん」に乗る海上保安官は、一度船に乗ると、数日陸に戻ってこないこともあるため、船の中で生活をともにします。そこで食事の時間は、心と体を休める貴重なひとときに。「飽きのこないよう、献立を事前に考えて調理しています」と坂田さん。現在「えちぜん」に乗船している海上保安官は、全部で23人。大量の料理をつくることは大変ですが、最近は「パスタが得意メニューに加わった」とレパートリーが増えてきました。<br /> 2人が乗船する「えちぜん」における全責任を負っているのが、船長の矢野秀樹さん。現場業務にあたる際、職員が十分に能力を発揮できるよう取り計らいます。「職員の体調やメンタルには特に気を配る」という気遣いがヒューマンエラーの防止にもつながるのです。<br /> 敦賀の海の何気ない日常は、敦賀海上保安部全員の努力があって初めて維持・継続されています。消防署員や警察官のように、街で見かけることはあまりありませんが、この敦賀の美しい海を眺めた時、敦賀海上保安部の努力に、感謝の気持ちを持ちたいものです。<br /> 文/和佐田真

ヘリから降下して要救助者を救い出す訓練です。ベテランの海上保安官になると、降下スピードも驚きの速さ

 日本海の安全を守る第八管区海上保安部。その本部は京都府舞鶴にあり、福井、京都、兵庫北部、鳥取、島根の1府4県を管轄しています。今回は第八管区に所属する敦賀海上保安部を取材。海上保安部の任務の深さを探りました。
 第八管区全体の任務には、治安の維持、海難救助、災害対策、海上交通安全などがあります。治安の維持とは、原子力関連施設に対するテロ行為への警戒、不審船や工作船の監視、国際犯罪組織や密入国者の入国阻止、密漁者と外国漁船の取り締まりなど。特に原発関連施設の監視は、日本の約3分の1の施設が第八管区沿岸に集まっていることもあり、常時巡視船を配備して警戒を強めています。海難救助は、海上で船の衝突や転覆が起きたり、急病人を救う事案が発生した場合に、巡視船艇やヘリコプターを出動させて、その救助にあたります。場合によっては海上消火活動も行い、生命を救うために尽力しているのです。
 続いて災害対策は、地震や台風などで大きな被害を受けた地域の被災者救護活動。陸上の関係機関と密に連携を図り、迅速な救護に努めます。また、タンカー事故などで油の流出等が想定される場合、海洋環境の悪化を最小限に食い止めるべく、防除作業を実施。海上交通安全は、漁業関係者やマリンレジャー愛好家に対して、常に最新の気象情報を発信したり、救命胴衣着用を呼びかけるなど、事故を未然に防ぐための活動です。
 海水浴シーズンには、近隣県に出向き、海の事故を防ぐ啓発活動にあたります。特に敦賀の海は、白い砂浜と澄んだ海水が評判で、東海や関西地方から海水浴客がやってくるため、地道な啓発活動が必要とされます。さらに沿岸では、24時間体制で海域を往来する船の動静も監視します。
 以上の任務のほかにも、海洋科学調査として、沖合に向かって流れる潮の流れを調査したり、水深や海岸地形を調べて最新の海図を作成するなどして、航海の安全確保や防災のために情報整理を行います。「安全で明るく美しい日本海」を築き上げるため、海上保安官は昼夜を問わず、任務に注力。遂行する任務の幅は、予想以上に広いものだと驚かされます。
■何気ない海の日常は
海保の努力の賜物
 次は海上保安官の素顔に迫りましょう。巡視船「えちぜん」に潜水士として乗船する宮内貴史さんは、潜水士歴8年。これまで幾度も救助活動にあたり、その都度この仕事ではチームワークが大切だと感じてきました。<br /> 「海難現場などでの救助活動は、大きな危険を伴います。そこで潜水士はペアを組み、互いの協力で乗り越え、救助に尽くすのです。また、海難現場に駆けつけるためにヘリコプターと連携した救助技術が必要であるなど、皆の力を合わせてこそ、はじめて迅速かつ安全な救助が実現できると言えます」<br /> チームワークに加えて、各々が持つ使命感が彼らを突き動かします。「目の前に助けを求める人がいるなら、その人のために120%の力を注ぐ。それが私たち海上保安官です」と力強く語る宮内さん。頼れる兄貴分という安心感を漂わせます。<br /> 一方、若手の坂田祐輔さんは、主計業務も担う潜水士。主計業務とは、調理や事務のこと。坂田さんは、ほかの主計担当と協同して「えちぜん」の全職員の食事を手がけています。「えちぜん」に乗る海上保安官は、一度船に乗ると、数日陸に戻ってこないこともあるため、船の中で生活をともにします。そこで食事の時間は、心と体を休める貴重なひとときに。「飽きのこないよう、献立を事前に考えて調理しています」と坂田さん。現在「えちぜん」に乗船している海上保安官は、全部で23人。大量の料理をつくることは大変ですが、最近は「パスタが得意メニューに加わった」とレパートリーが増えてきました。<br /> 2人が乗船する「えちぜん」における全責任を負っているのが、船長の矢野秀樹さん。現場業務にあたる際、職員が十分に能力を発揮できるよう取り計らいます。「職員の体調やメンタルには特に気を配る」という気遣いがヒューマンエラーの防止にもつながるのです。<br /> 敦賀の海の何気ない日常は、敦賀海上保安部全員の努力があって初めて維持・継続されています。消防署員や警察官のように、街で見かけることはあまりありませんが、この敦賀の美しい海を眺めた時、敦賀海上保安部の努力に、感謝の気持ちを持ちたいものです。<br /> 文/和佐田真

巡視船「えちぜん」は全長56m、総トン数は335トン。敦賀海上保安部では最大

 次は海上保安官の素顔に迫りましょう。巡視船「えちぜん」に潜水士として乗船する宮内貴史さんは、潜水士歴8年。これまで幾度も救助活動にあたり、その都度この仕事ではチームワークが大切だと感じてきました。
 「海難現場などでの救助活動は、大きな危険を伴います。そこで潜水士はペアを組み、互いの協力で乗り越え、救助に尽くすのです。また、海難現場に駆けつけるためにヘリコプターと連携した救助技術が必要であるなど、皆の力を合わせてこそ、はじめて迅速かつ安全な救助が実現できると言えます」
 チームワークに加えて、各々が持つ使命感が彼らを突き動かします。「目の前に助けを求める人がいるなら、その人のために120%の力を注ぐ。それが私たち海上保安官です」と力強く語る宮内さん。頼れる兄貴分という安心感を漂わせます。
 一方、若手の坂田祐輔さんは、主計業務も担う潜水士。主計業務とは、調理や事務のこと。坂田さんは、ほかの主計担当と協同して「えちぜん」の全職員の食事を手がけています。「えちぜん」に乗る海上保安官は、一度船に乗ると、数日陸に戻ってこないこともあるため、船の中で生活をともにします。そこで食事の時間は、心と体を休める貴重なひとときに。「飽きのこないよう、献立を事前に考えて調理しています」と坂田さん。現在「えちぜん」に乗船している海上保安官は、全部で23人。大量の料理をつくることは大変ですが、最近は「パスタが得意メニューに加わった」とレパートリーが増えてきました。
 2人が乗船する「えちぜん」における全責任を負っているのが、船長の矢野秀樹さん。現場業務にあたる際、職員が十分に能力を発揮できるよう取り計らいます。「職員の体調やメンタルには特に気を配る」という気遣いがヒューマンエラーの防止にもつながるのです。
 敦賀の海の何気ない日常は、敦賀海上保安部全員の努力があって初めて維持・継続されています。消防署員や警察官のように、街で見かけることはあまりありませんが、この敦賀の美しい海を眺めた時、敦賀海上保安部の努力に、感謝の気持ちを持ちたいものです。
 文/和佐田真

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