四日市市「よっかいちai®」| 2012年4月号掲載

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全国優勝を目指す中学硬式野球チーム

四日市トップエースボーイズ

桜の開花の便りが届き始める早春。財団法人日本少年野球連盟主催による「日本少年野球春季全国大会」が毎年開かれている。全国38支部で予選が行われ、43チームがトーナメント方式で戦う。三重県支部に所属する「四日市トップエースボーイズ」は平成18年の第36回大会と平成21年の第39回大会の2度、決勝まで勝ち上がるも、あと一歩及ばず全国制覇を逃した。今回こそは全国優勝を、と三重県支部予選に臨む同チームを追った。

■予選を勝ち抜き
全国大会出場へ
 四日市トップエースボーイズは今年、設立35周年を迎えた。これまで2度の春季全国大会準優勝と、平成21年の第3回全日本中学野球選手権大会(ジャイアンツカップ)ベスト8という戦績を誇る。チームを率いる九鬼監督は、平成18年に大阪で開催された「世界少年野球大会」で、日本代表のコーチを務めた経歴を持つ。同大会で、日本チームは優勝した。<br /> 監督はチームを指導するにあたり、特別なことはしていないと話す。「中学硬式野球チームでは、毎年メンバーが変わっていきます。その年その年の選手のタイプに応じて、指導していくことになります。一貫して行っていることといえば、走り込みでしょうか」<br /> エースの三輪くんも「特に冬場のトレーニングでは走る量が増えます。本当にきついです」という。ほかのチームの指導者からも、トップエースボーイズの走る量はすごい、との声が聞かれるほどだ。「確かに、かなりの量を走らせていると思います。走り込むことで翌年には、子どもたちはひとまわり大きくなり、体もできてきます」と九鬼監督。<br /> 技術や体力の向上以上に監督が指導で心掛けているのは、礼儀や仲間への思いやりなど、人間としての基本。野球に対してだけでなく、学校や家庭を含め生活全般において、積極的に取り組む姿勢や強い精神力、他者を気遣う心などを身に付けてほしいと願う。<br /> 3月現在、チームには41人の選手が所属している。4月には新1年生が19人加わる予定。トップエースボーイズ小学生の部から上がってくる選手も少なくない。練習は土、日曜日と祝日に、朝8時から夕方6時まで行われる。大会や練習試合も入ってくるので、なかなかハードだ。九鬼監督のほか6人のコーチが指導し、子どもたちはメキメキと力を付けていく。<br /> チーム出身者の多くが、野球の強豪校へ進学する。なかにはプロになった選手もおり、現役では北海道日本ハムファイターズの市川卓、谷口雄也の2選手と、読売ジャイアンツの柴田章吾選手がいる。<br /> 甲子園やプロを夢見て、練習に励む子どもたち。まずは3月25日から始まる「第42回日本少年野球春季全国大会」の優勝が目標だ。昨年も出場が決まっていたが、東日本大震災のため大会が中止となった。そんなくやしい思いをした先輩たちの分まで頑張ろうと、チーム一丸となって大会に挑む。

満塁のピンチでマウンドに集まるナイン。気合いも新たに、その回を無失点でおさえる

 第42回春季大会の三重県支部予選が2月26日(日)から始まった。「四日市トップエースボーイズ」は3月3日(土)、四日市市の北勢球場で行われる2回戦が初戦。対戦相手は1回戦を突破してきた「津南ビガーボーイズ」。ビガーボーイズは3年前に結成されたばかりの新しいチームで、両者の対戦はこれが初めてとなる。
 午前10時。主審の「プレーボール」で試合開始が宣言された。先攻はトップエースボーイズ。相手ピッチャーの制球の乱れもあって、打者一巡する攻撃で初回に3点を入れ、試合の主導権を握る。
 「打席での集中力が、まだまだできていません。あの満塁の場面で攻めきれない、そんな精神的な弱さが出てしまった初回です」と、監督の九鬼芳博さんからは厳しい言葉が聞かれた。
 2回にも1点を追加し、4対0とする。しかし九鬼監督は「中学生の試合での4、5点リードは、すぐにひっくり返されることが間々あります。ここで気を抜いてはなりません」と冷静に戦況を見つめる。
 その心配が現実となる。トップエースボーイズが満塁の危機を迎えた。3人のランナーを背負ったエースの三輪和輝くん。九鬼監督がタイムを要請し、マウンドに歩み寄り、選手を集めて気合いを入れる。
 「選手たちがマウンドに集まろうかどうしようか、迷いが見られたので、私がタイムを出しました。あのようなピンチの際に、自分たちで集まるようにならなくてはいけません。ここ一番というとき、互いに声を掛け合って頑張れるのが良いチームなのです」とベンチに戻ってきた監督は話す。
 その後ピンチを脱したチームは追加点を重ね、5回終了時点で7対0となり、コールド勝ちする。「初戦だったので、とても緊張しました」と話すキャプテンの宇田勇士くん。「土曜日の試合では、チームは打てないことが多いのですが、今日は打線がつながって良かった」と笑顔を見せた。
 翌4日の日曜日。松阪中部台球場にて準決勝と決勝の試合が行われた。あいにくの雨であったが、試合は強行された。
 準決勝の相手は「名張ワイルドボーイズ」。11対1で勝利する。午後からの決勝の相手「桑員ブルーナインボーイズ」は、平成19年の第37回春季大会で全国3位になった強豪チームだ。
 雨のなか、ユニフォームのチーム名が見えなくなるほど泥だらけになりながら、トップエースボーイズは走り、打ち、守った。結果は10対5で優勝し、全国大会への切符を手にする。厳しい表情だった九鬼監督の顔にも笑みが浮かんだ。
■技術だけでなく
人間力を養う
 四日市トップエースボーイズは今年、設立35周年を迎えた。これまで2度の春季全国大会準優勝と、平成21年の第3回全日本中学野球選手権大会(ジャイアンツカップ)ベスト8という戦績を誇る。チームを率いる九鬼監督は、平成18年に大阪で開催された「世界少年野球大会」で、日本代表のコーチを務めた経歴を持つ。同大会で、日本チームは優勝した。<br /> 監督はチームを指導するにあたり、特別なことはしていないと話す。「中学硬式野球チームでは、毎年メンバーが変わっていきます。その年その年の選手のタイプに応じて、指導していくことになります。一貫して行っていることといえば、走り込みでしょうか」<br /> エースの三輪くんも「特に冬場のトレーニングでは走る量が増えます。本当にきついです」という。ほかのチームの指導者からも、トップエースボーイズの走る量はすごい、との声が聞かれるほどだ。「確かに、かなりの量を走らせていると思います。走り込むことで翌年には、子どもたちはひとまわり大きくなり、体もできてきます」と九鬼監督。<br /> 技術や体力の向上以上に監督が指導で心掛けているのは、礼儀や仲間への思いやりなど、人間としての基本。野球に対してだけでなく、学校や家庭を含め生活全般において、積極的に取り組む姿勢や強い精神力、他者を気遣う心などを身に付けてほしいと願う。<br /> 3月現在、チームには41人の選手が所属している。4月には新1年生が19人加わる予定。トップエースボーイズ小学生の部から上がってくる選手も少なくない。練習は土、日曜日と祝日に、朝8時から夕方6時まで行われる。大会や練習試合も入ってくるので、なかなかハードだ。九鬼監督のほか6人のコーチが指導し、子どもたちはメキメキと力を付けていく。<br /> チーム出身者の多くが、野球の強豪校へ進学する。なかにはプロになった選手もおり、現役では北海道日本ハムファイターズの市川卓、谷口雄也の2選手と、読売ジャイアンツの柴田章吾選手がいる。<br /> 甲子園やプロを夢見て、練習に励む子どもたち。まずは3月25日から始まる「第42回日本少年野球春季全国大会」の優勝が目標だ。昨年も出場が決まっていたが、東日本大震災のため大会が中止となった。そんなくやしい思いをした先輩たちの分まで頑張ろうと、チーム一丸となって大会に挑む。

 四日市トップエースボーイズは今年、設立35周年を迎えた。これまで2度の春季全国大会準優勝と、平成21年の第3回全日本中学野球選手権大会(ジャイアンツカップ)ベスト8という戦績を誇る。チームを率いる九鬼監督は、平成18年に大阪で開催された「世界少年野球大会」で、日本代表のコーチを務めた経歴を持つ。同大会で、日本チームは優勝した。
 監督はチームを指導するにあたり、特別なことはしていないと話す。「中学硬式野球チームでは、毎年メンバーが変わっていきます。その年その年の選手のタイプに応じて、指導していくことになります。一貫して行っていることといえば、走り込みでしょうか」
 エースの三輪くんも「特に冬場のトレーニングでは走る量が増えます。本当にきついです」という。ほかのチームの指導者からも、トップエースボーイズの走る量はすごい、との声が聞かれるほどだ。「確かに、かなりの量を走らせていると思います。走り込むことで翌年には、子どもたちはひとまわり大きくなり、体もできてきます」と九鬼監督。
 技術や体力の向上以上に監督が指導で心掛けているのは、礼儀や仲間への思いやりなど、人間としての基本。野球に対してだけでなく、学校や家庭を含め生活全般において、積極的に取り組む姿勢や強い精神力、他者を気遣う心などを身に付けてほしいと願う。
 3月現在、チームには41人の選手が所属している。4月には新1年生が19人加わる予定。トップエースボーイズ小学生の部から上がってくる選手も少なくない。練習は土、日曜日と祝日に、朝8時から夕方6時まで行われる。大会や練習試合も入ってくるので、なかなかハードだ。九鬼監督のほか6人のコーチが指導し、子どもたちはメキメキと力を付けていく。
 チーム出身者の多くが、野球の強豪校へ進学する。なかにはプロになった選手もおり、現役では北海道日本ハムファイターズの市川卓、谷口雄也の2選手と、読売ジャイアンツの柴田章吾選手がいる。
 甲子園やプロを夢見て、練習に励む子どもたち。まずは3月25日から始まる「第42回日本少年野球春季全国大会」の優勝が目標だ。昨年も出場が決まっていたが、東日本大震災のため大会が中止となった。そんなくやしい思いをした先輩たちの分まで頑張ろうと、チーム一丸となって大会に挑む。

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