高崎市「高崎フリモ」| 2017年9月号掲載

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障がい者スポーツの発展を願う群馬マジック

車椅子バスケで育む 心のバリアフリー

高崎の車椅子バスケットボールチーム、群馬マジックは、
関東1部リーグ所属の強豪チーム。
障がい者スポーツという枠を超え、人々に感動を与えたいと、
選手たちはトレーニングに励み、プレーに打ち込んでいる。

■世界の舞台を夢見て 本格的なチームを結成

 群馬マジックの選手が懸命に努力を重ねる理由には、アスリートとして輝きたい、という共通の思いがある。チームをけん引するキャプテンの筑井卯月さんは、
「本気でスポーツに打ち込み、大切なものをたくさん得ました」と、笑顔で話す。「難しいからこそ、練習にも力が入ります」と、ウォーミングアップに精を出すのは小林実さん。選手たちの鍛え抜かれた上半身は、アスリートの体そのものだ。
 自分たちがスポーツを楽しむのはもちろんだが、同チームの活動には競技の普及と、障がい者への理解を深めてほしいという思いがある。だからこそ健常者の入部希望者も歓迎し、誰もが参加できる場に育てたいと考えている。
 その思いに賛同し、チームの練習に参加しているのが、高崎健康福祉大学の車椅子バスケサークル、RAISEの学生たちである。10年以上前、同大学で高橋さんが福祉の出張講義を行ったのが縁で、時折学生たちが練習に参加するようになったのだ。
 同サークル代表の福澤美緒さんは、「車椅子バスケの体験をもとに、患者さんの心に寄り添える福祉従事者を目指したい」と、汗を拭う。大会ボランティアや、選手と交流を重ねるなかで、「人生の先輩に学ぶものが多い」と、副代表の松本悠汰さんもほほ笑んだ。
 学生たちの紹介で競技を始めた人もいる。高校時代に発症した病気がもとで、足を手術した池田絋平さんだ。幼い頃からバスケに親しみ、車椅子バスケもすぐに上達するだろうと思っていたが、操作に大苦戦。それでも、「大好きなバスケを続けられてうれしい」と笑顔をみせた。いつか日本代表を目指せる選手になりたいと、夢を膨らませる。
 「障がい者と健常者が同じ時間を共有し、スポーツの力で世の中を変えていきたい」と、高橋さん。もっと多くの健常者に入部してもらい、競技を通して心のバリアフリーを推進したいと、車椅子バスケの未来に希望を託す。
 高崎を舞台に28年続く全国大会、日本選抜車椅子バスケットボール選手権大会が、今年も9月に開催される。出場権を勝ち取った群馬マジックの活躍に、熱い声援を送りたい。

タイヤがハの字に取り付けられた競技用車椅子。障がいが重い選手はバランスを安定させるために低い車椅子を使用し、軽い選手は座高を高めに設定する

 車椅子を巧みに操り、素早いパスワークでゴールを目指す、車椅子バスケットボール(以下車椅子バスケ)。障がい者スポーツの中でも動きが激しく、人気競技だ。  使用するコートやリングの高さ、ボールなど、一部のルールを除いて一般のバスケットボールと変わらない同競技。車椅子に座ったままの低い位置から、高さ3メートル5センチのリングにシュートを決めるのは、高度な技術と腕力が必要である。  高崎身体障害者体育センターを拠点に活動する車椅子バスケのチーム、群馬マジック。日本車椅子バスケットボール連盟に県内で唯一登録し、関東リーグ20チームの中で、上位6団体のみが選出される、1部リーグ所属の強豪チームだ。  「車椅子バスケは、障がいを抱えた人たちも、思い切り楽しめる競技です」と話すのは、同チームの監督を務める高橋俊一郎さん。自身も高校時代に事故で脊髄を損傷し、両下肢の機能を失った。リハビリに励むなか、担当医師から紹介されたのが、当時活動していた地元の車椅子バスケチーム。練習で仲間と汗を流しながら、前向きに生きる目標を見つけた。  病院でのリハビリを終了後、一般企業に就職した高橋さんは現在、高崎市障害者サポートセンター「る〜ぷ」で福祉の仕事に従事。障がい者スポーツの普及に携わるなかで、1983年の赤城国体の頃、盛んに活動していた群馬県内の車椅子バスケチームを復活させたいと考えるようになった。  仕事が終わった後、3人の仲間と体育館に集合し、ドリブルやシュートの練習を楽しんでいた高橋さんたちの活動は、人づてに広まり、少しずつ参加希望者が増えた。やがて全国や世界大会を目指したいとの思いが高まり、1995年、高崎車椅子バスケットボールチームを結成。公式戦への参戦が始まった。  結成から20年余りで、3人の選手を日本代表に送り出し、国際大会などを経験。全国でもランキング上位のチームに成長した。チーム名を群馬マジックに変更した現在、10代から60代まで選手13人とマネージャー3人、計19人で週3回の練習に励んでいる。
■障がい者と健常者が 同じ目線で競技を楽しむ

 群馬マジックの選手が懸命に努力を重ねる理由には、アスリートとして輝きたい、という共通の思いがある。チームをけん引するキャプテンの筑井卯月さんは、
「本気でスポーツに打ち込み、大切なものをたくさん得ました」と、笑顔で話す。「難しいからこそ、練習にも力が入ります」と、ウォーミングアップに精を出すのは小林実さん。選手たちの鍛え抜かれた上半身は、アスリートの体そのものだ。
 自分たちがスポーツを楽しむのはもちろんだが、同チームの活動には競技の普及と、障がい者への理解を深めてほしいという思いがある。だからこそ健常者の入部希望者も歓迎し、誰もが参加できる場に育てたいと考えている。
 その思いに賛同し、チームの練習に参加しているのが、高崎健康福祉大学の車椅子バスケサークル、RAISEの学生たちである。10年以上前、同大学で高橋さんが福祉の出張講義を行ったのが縁で、時折学生たちが練習に参加するようになったのだ。
 同サークル代表の福澤美緒さんは、「車椅子バスケの体験をもとに、患者さんの心に寄り添える福祉従事者を目指したい」と、汗を拭う。大会ボランティアや、選手と交流を重ねるなかで、「人生の先輩に学ぶものが多い」と、副代表の松本悠汰さんもほほ笑んだ。
 学生たちの紹介で競技を始めた人もいる。高校時代に発症した病気がもとで、足を手術した池田絋平さんだ。幼い頃からバスケに親しみ、車椅子バスケもすぐに上達するだろうと思っていたが、操作に大苦戦。それでも、「大好きなバスケを続けられてうれしい」と笑顔をみせた。いつか日本代表を目指せる選手になりたいと、夢を膨らませる。
 「障がい者と健常者が同じ時間を共有し、スポーツの力で世の中を変えていきたい」と、高橋さん。もっと多くの健常者に入部してもらい、競技を通して心のバリアフリーを推進したいと、車椅子バスケの未来に希望を託す。
 高崎を舞台に28年続く全国大会、日本選抜車椅子バスケットボール選手権大会が、今年も9月に開催される。出場権を勝ち取った群馬マジックの活躍に、熱い声援を送りたい。

両チームの混合でゲームを行う群馬マジックの選手と、高崎健康福祉大学の学生たち。人数が増えると練習に活気が出ると、選手たちも楽しみにしている

 群馬マジックの選手が懸命に努力を重ねる理由には、アスリートとして輝きたい、という共通の思いがある。チームをけん引するキャプテンの筑井卯月さんは、 「本気でスポーツに打ち込み、大切なものをたくさん得ました」と、笑顔で話す。「難しいからこそ、練習にも力が入ります」と、ウォーミングアップに精を出すのは小林実さん。選手たちの鍛え抜かれた上半身は、アスリートの体そのものだ。  自分たちがスポーツを楽しむのはもちろんだが、同チームの活動には競技の普及と、障がい者への理解を深めてほしいという思いがある。だからこそ健常者の入部希望者も歓迎し、誰もが参加できる場に育てたいと考えている。  その思いに賛同し、チームの練習に参加しているのが、高崎健康福祉大学の車椅子バスケサークル、RAISEの学生たちである。10年以上前、同大学で高橋さんが福祉の出張講義を行ったのが縁で、時折学生たちが練習に参加するようになったのだ。  同サークル代表の福澤美緒さんは、「車椅子バスケの体験をもとに、患者さんの心に寄り添える福祉従事者を目指したい」と、汗を拭う。大会ボランティアや、選手と交流を重ねるなかで、「人生の先輩に学ぶものが多い」と、副代表の松本悠汰さんもほほ笑んだ。  学生たちの紹介で競技を始めた人もいる。高校時代に発症した病気がもとで、足を手術した池田絋平さんだ。幼い頃からバスケに親しみ、車椅子バスケもすぐに上達するだろうと思っていたが、操作に大苦戦。それでも、「大好きなバスケを続けられてうれしい」と笑顔をみせた。いつか日本代表を目指せる選手になりたいと、夢を膨らませる。  「障がい者と健常者が同じ時間を共有し、スポーツの力で世の中を変えていきたい」と、高橋さん。もっと多くの健常者に入部してもらい、競技を通して心のバリアフリーを推進したいと、車椅子バスケの未来に希望を託す。  高崎を舞台に28年続く全国大会、日本選抜車椅子バスケットボール選手権大会が、今年も9月に開催される。出場権を勝ち取った群馬マジックの活躍に、熱い声援を送りたい。

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