土岐市・瑞浪市「らせるくらぶ®」| 2019年2月号掲載

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買い物する喜びを

笑顔を届ける配達人 移動スーパー旨味屋号

スーパーやコンビニが自宅から遠いうえに車を使えず、
食料品の購入に苦労する65歳以上の人は、
2015年時点で824万6000人に上るといわれています。
買い物弱者の増加を受けて、全国で移動スーパーが拡大するなか、
土岐市、瑞浪市では「移動スーパー旨味屋号」が稼働。
運営しているのは、2016年に誕生した株式会社旨味屋クラブです。

■1台から始まった移動スーパー 現在はらせるエリアをカバー
 旨味屋クラブはプロデューサーとして、移動スーパー事業を推進。商品の仕入れから、値付け、販売は、個人事業主として契約している販売員に任せているのが特徴です。「従業員として活動するのと、一人の商売人として運営するのとでは、モチベーションが異なると思うんです。自分の店として責任感を持つからこそ、良いサービスが提供できる」と晃治郎さんは指摘します。<br /> 販売員は月曜日から土曜日まで、週に2日ずつ3ルートをまわって営業。1人につき、1日50人以上への配達が目標です。「お客様に喜んでもらえるのが、何よりうれしい」と販売員の中島繁夫さん、河合宏紀さんは笑みを見せます。<br /> 実際に販売しているところを見学させてもらいました。積み込みなどの作業をして、担当するルートに出発。玄関先に車が停まると、アナウンスを合図に、住民は姿を見せます。買い物かごを手に、ほしい商品を販売員に伝えたり、商品を手にとって選んだり。「この商品がおすすめだよ」と利用者同士でコミュニケーションをとる場面もあり、皆さん買い物を楽しんでいました。<br /> 「家から出てこないことを心配して自宅に訪問した販売員が、熱中症で倒れている住人を発見した例もあるんですよ」と晃治郎さん。旨味屋クラブは瑞浪市、可児市、御嵩町と「見守り協定」を締結。異変を察知した場合、自治体に通報するなどの見守り活動を行っています。旨味屋号は買い物への不安を解消するだけでなく、近所のコミュニケーションの場や、地域の安心・安全を守るセーフティーネットとしても機能しています。<br /> 「決して派手な商売ではありません。買い物をして、家族と一緒にご飯を食べる。そんな小さな日常の幸せを守っていきたい」と意気込む晃治郎さん。到着を待ちわびる人のところへ、必要な商品を。移動スーパー旨味屋号は今日も全力でまちを駆け抜けます。<br />

販売員の前職はさまざま。共通しているのは「利用者に喜んでほしい」という思いです

「いらっしゃいませ。こちらは移動スーパー旨味屋号です。お肉、お魚、野菜、惣菜からお菓子、日用品まで、みなさまの生活に必要な商品を種類豊富に取り揃えております。あなたの近くまで、旨味屋号がお届けします。どうぞご利用ください」
 軽快な音楽と共にアナウンスが流れると、財布を手にした高齢者が集まってきました。軽トラックいっぱいに乗った商品を前に、「ついつい余分なものも買ってしまいます」と商品を手にした女性は、笑みをこぼします。
 利用者の玄関先まで訪ね、商品を販売する「移動スーパー旨味屋号」。事業を展開するのは株式会社旨味屋クラブです。創業55周年を迎えた地元の日本料理店「みわ屋」が立ち上げました。
 「岐阜県の名物をつくろうと飛騨牛まぶしを生み出すなど、みわ屋は創業以来挑戦し続けてきました。私たちも、飲食に次ぐ何か新しいビジネスに挑戦できないか考えていたんです」と話すのは、株式会社みわ屋取締役の三輪晃治郎さん。兄の祐治郎さんと共に、旨味屋号のアイデアを考案しました。
 ヒントは身近なところにありました。生まれ育った瑞浪市日吉町ではスーパーやコンビニがなく、移動手段を持たない高齢者はタクシーに頼って生活。一番近いスーパーにはタクシーで片道2500円と、気軽に買い物を楽しめる環境ではありませんでした。
 農林水産省によると、こうした日常の買い物に不自由している65歳以上の人は、2015年時点で824万6000人にのぼり、全国的な問題となっています。
 「せっかく始めるのであれば、全国で通用する事業に取り組もう」。買い物に困る高齢者の姿を間近に見ていた祐治郎さん、晃治郎さんは、全国の買い物難民を救おうと、2016年7月旨味屋クラブを設立しました。
 瑞浪市の「新たな事業チャレンジ支援補助金」を利用し、1号車が走り始めたのは4カ月後。利用者がほとんどいないなか、1軒1軒チラシを配ったり、区長会にあいさつに行ったり、ケアマネージャーや民生委員から情報を収集したりと、地道な営業活動で少しずつ利用者を増やしました。
 現在車両は9台まで増え、配達エリアは土岐市・瑞浪市全域をカバー。多治見市・可児市・美濃加茂市・御嵩町の一部も巡回しています。2018年4月には、株式会社バローホールディングスと資本業務提携を締結しました。
■自治体と見守り協定を締結 セーフティーネットを担う
 旨味屋クラブはプロデューサーとして、移動スーパー事業を推進。商品の仕入れから、値付け、販売は、個人事業主として契約している販売員に任せているのが特徴です。「従業員として活動するのと、一人の商売人として運営するのとでは、モチベーションが異なると思うんです。自分の店として責任感を持つからこそ、良いサービスが提供できる」と晃治郎さんは指摘します。<br /> 販売員は月曜日から土曜日まで、週に2日ずつ3ルートをまわって営業。1人につき、1日50人以上への配達が目標です。「お客様に喜んでもらえるのが、何よりうれしい」と販売員の中島繁夫さん、河合宏紀さんは笑みを見せます。<br /> 実際に販売しているところを見学させてもらいました。積み込みなどの作業をして、担当するルートに出発。玄関先に車が停まると、アナウンスを合図に、住民は姿を見せます。買い物かごを手に、ほしい商品を販売員に伝えたり、商品を手にとって選んだり。「この商品がおすすめだよ」と利用者同士でコミュニケーションをとる場面もあり、皆さん買い物を楽しんでいました。<br /> 「家から出てこないことを心配して自宅に訪問した販売員が、熱中症で倒れている住人を発見した例もあるんですよ」と晃治郎さん。旨味屋クラブは瑞浪市、可児市、御嵩町と「見守り協定」を締結。異変を察知した場合、自治体に通報するなどの見守り活動を行っています。旨味屋号は買い物への不安を解消するだけでなく、近所のコミュニケーションの場や、地域の安心・安全を守るセーフティーネットとしても機能しています。<br /> 「決して派手な商売ではありません。買い物をして、家族と一緒にご飯を食べる。そんな小さな日常の幸せを守っていきたい」と意気込む晃治郎さん。到着を待ちわびる人のところへ、必要な商品を。移動スーパー旨味屋号は今日も全力でまちを駆け抜けます。<br />

 旨味屋クラブはプロデューサーとして、移動スーパー事業を推進。商品の仕入れから、値付け、販売は、個人事業主として契約している販売員に任せているのが特徴です。「従業員として活動するのと、一人の商売人として運営するのとでは、モチベーションが異なると思うんです。自分の店として責任感を持つからこそ、良いサービスが提供できる」と晃治郎さんは指摘します。
 販売員は月曜日から土曜日まで、週に2日ずつ3ルートをまわって営業。1人につき、1日50人以上への配達が目標です。「お客様に喜んでもらえるのが、何よりうれしい」と販売員の中島繁夫さん、河合宏紀さんは笑みを見せます。
 実際に販売しているところを見学させてもらいました。積み込みなどの作業をして、担当するルートに出発。玄関先に車が停まると、アナウンスを合図に、住民は姿を見せます。買い物かごを手に、ほしい商品を販売員に伝えたり、商品を手にとって選んだり。「この商品がおすすめだよ」と利用者同士でコミュニケーションをとる場面もあり、皆さん買い物を楽しんでいました。
 「家から出てこないことを心配して自宅に訪問した販売員が、熱中症で倒れている住人を発見した例もあるんですよ」と晃治郎さん。旨味屋クラブは瑞浪市、可児市、御嵩町と「見守り協定」を締結。異変を察知した場合、自治体に通報するなどの見守り活動を行っています。旨味屋号は買い物への不安を解消するだけでなく、近所のコミュニケーションの場や、地域の安心・安全を守るセーフティーネットとしても機能しています。
 「決して派手な商売ではありません。買い物をして、家族と一緒にご飯を食べる。そんな小さな日常の幸せを守っていきたい」と意気込む晃治郎さん。到着を待ちわびる人のところへ、必要な商品を。移動スーパー旨味屋号は今日も全力でまちを駆け抜けます。

個人宅以外にも、事業所や公民館、団地、老人ホームなど、要望があればさまざまな場所に向かいます。週に2回、同じルートをほぼ同じ時間帯に走るので、買いだめせず、新鮮な食品を購入できます

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