岐阜市「GiFUTO」| 2019年5月号掲載

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令和の岐阜を盛り上げる人材育成の場

朝日大学の挑戦

歯学部、法学部、経営学部、保健医療学部の4学部に
計2477人の学生が在籍する朝日大学。
「国際未来社会を切り開く社会性と創造性、
そして、人類普遍の人間的知性に富む
人間を育成する」という精神のもと、
新たな時代「令和」を担う若者たちを育んでいる。

■地元で学び、活躍する若者を! 朝日大学が描いた夢
 朝日大学では、知識だけではなく、社会で活躍できる力を伸ばしていくことを大切にしている。その取り組みの一つが会計研究部だ。<br /> 会計研究部は、難関資格の一つである公認会計士試験の合格を目標とするクラブだ。意外にも体育会に属しているが、運動する訳ではない。しかし、合格率約10%の試験を突破するには一流アスリート同様に厳しい道のりを歩まなければならないという考えから、朝日大学は他の体育会系部活動と変わらない支援を実施している。<br /> 朝6時45分から専用の学習室に集い、勉強を始める。その際に向かう机は勉強に集中できるよう、個人ブース型。パソコンや参考書など、必要なものはすべてそろっているほか、わからない点は公認会計士の資格を持つ顧問か先輩にすぐに質問できる。さらに、メンタル面のサポートも行っているという。<br /> 「講義がなくても、大学に自分の席があるのは安心でき、とても集中できました」と話すのは、昨年主将を務めた経営学部4年生の井上涼さん。また、部で学べるのは専門知識に限らない。「ただ試験に合格するのではなく、その先を見据え、社会で活躍できる力をつけるのが部の方針。人を引っ張っていく人間力と、スケジュールなどを調整していく準備力の両方を磨けました」と続けた。先輩が後輩を導き、部員全員が仲間として支え合う。資格取得を目的とする専門学校とは一線を画し、クラブ活動ならではの良さを持ち合わせている。<br /> 会計研究部は、平成23年に岐阜県高等学校商業校長会と連携協定を締結し、その翌年からスタートした。すでに同分野で実績を積み重ねていた中央大学のシステムを取り入れ、現役の公認会計士による指導で高度な専門教育ができる環境を整備。さらに、ロンドン五輪やアジア大会への出場など、大きな成果を上げてきた朝日大学体育会のクラブ活動の仕組みを組み合わせた結果、これまで公認会計士試験や、日商簿記検定1級の合格者も多数輩出。主将を務めた井上さんも公認会計士試験に合格した一人だ。いまでは合格した学生が、母校で後輩たちに簿記検定の指導を行うなど、大学で学んだ成果を地元高校に還元。連携の好循環が生まれている。

陽光が差し込む6号館カフェテリアに集う学生たち

 瑞穂市にある朝日大学のルーツは、歯科大学だ。日本が高度成長期を迎えた昭和30〜40年代は慢性的に歯科医師が不足していた。そうした状況のなか、国民の健康を憂い、実力のある若手歯科医師の養成に動いたのが、歯科医師であり、企業経営者でもあった創立者の宮田慶三郎氏である。
 宮田氏は、昭和46年、岐阜歯科大学を設立。昭和60年には、社会性、創造性、人間的知性の確立という建学の精神をさらに具現化するため、経営学部を設置し朝日大学へと校名を変更する。
 「歴史的に見ても、岐阜は商人のまち。商業高校を中心とした実学中心の高校が多くあります。さらに、日商簿記1級を獲得するような優秀な生徒も少なくありません。より高度な教育を、地元で受けたいという若者の受け皿になるべく、経営学部は設けられました」と大友克之学長は話す。地方創生が叫ばれるなか、地域の大学として地元から若者が流出していくことを防ぎ、地域に貢献する優れた人材を育んでいきたい。その思いは現在設置している4学部5学科のすべてに込められている。
■専門知識だけでなく 社会で活躍できる力をつける
 朝日大学では、知識だけではなく、社会で活躍できる力を伸ばしていくことを大切にしている。その取り組みの一つが会計研究部だ。<br /> 会計研究部は、難関資格の一つである公認会計士試験の合格を目標とするクラブだ。意外にも体育会に属しているが、運動する訳ではない。しかし、合格率約10%の試験を突破するには一流アスリート同様に厳しい道のりを歩まなければならないという考えから、朝日大学は他の体育会系部活動と変わらない支援を実施している。<br /> 朝6時45分から専用の学習室に集い、勉強を始める。その際に向かう机は勉強に集中できるよう、個人ブース型。パソコンや参考書など、必要なものはすべてそろっているほか、わからない点は公認会計士の資格を持つ顧問か先輩にすぐに質問できる。さらに、メンタル面のサポートも行っているという。<br /> 「講義がなくても、大学に自分の席があるのは安心でき、とても集中できました」と話すのは、昨年主将を務めた経営学部4年生の井上涼さん。また、部で学べるのは専門知識に限らない。「ただ試験に合格するのではなく、その先を見据え、社会で活躍できる力をつけるのが部の方針。人を引っ張っていく人間力と、スケジュールなどを調整していく準備力の両方を磨けました」と続けた。先輩が後輩を導き、部員全員が仲間として支え合う。資格取得を目的とする専門学校とは一線を画し、クラブ活動ならではの良さを持ち合わせている。<br /> 会計研究部は、平成23年に岐阜県高等学校商業校長会と連携協定を締結し、その翌年からスタートした。すでに同分野で実績を積み重ねていた中央大学のシステムを取り入れ、現役の公認会計士による指導で高度な専門教育ができる環境を整備。さらに、ロンドン五輪やアジア大会への出場など、大きな成果を上げてきた朝日大学体育会のクラブ活動の仕組みを組み合わせた結果、これまで公認会計士試験や、日商簿記検定1級の合格者も多数輩出。主将を務めた井上さんも公認会計士試験に合格した一人だ。いまでは合格した学生が、母校で後輩たちに簿記検定の指導を行うなど、大学で学んだ成果を地元高校に還元。連携の好循環が生まれている。

会計研究部には67人が所属。昨年だけで12人、これまでに33人の公認会計士試験合格者を生んだ

 朝日大学では、知識だけではなく、社会で活躍できる力を伸ばしていくことを大切にしている。その取り組みの一つが会計研究部だ。
 会計研究部は、難関資格の一つである公認会計士試験の合格を目標とするクラブだ。意外にも体育会に属しているが、運動する訳ではない。しかし、合格率約10%の試験を突破するには一流アスリート同様に厳しい道のりを歩まなければならないという考えから、朝日大学は他の体育会系部活動と変わらない支援を実施している。
 朝6時45分から専用の学習室に集い、勉強を始める。その際に向かう机は勉強に集中できるよう、個人ブース型。パソコンや参考書など、必要なものはすべてそろっているほか、わからない点は公認会計士の資格を持つ顧問か先輩にすぐに質問できる。さらに、メンタル面のサポートも行っているという。
 「講義がなくても、大学に自分の席があるのは安心でき、とても集中できました」と話すのは、昨年主将を務めた経営学部4年生の井上涼さん。また、部で学べるのは専門知識に限らない。「ただ試験に合格するのではなく、その先を見据え、社会で活躍できる力をつけるのが部の方針。人を引っ張っていく人間力と、スケジュールなどを調整していく準備力の両方を磨けました」と続けた。先輩が後輩を導き、部員全員が仲間として支え合う。資格取得を目的とする専門学校とは一線を画し、クラブ活動ならではの良さを持ち合わせている。
 会計研究部は、平成23年に岐阜県高等学校商業校長会と連携協定を締結し、その翌年からスタートした。すでに同分野で実績を積み重ねていた中央大学のシステムを取り入れ、現役の公認会計士による指導で高度な専門教育ができる環境を整備。さらに、ロンドン五輪やアジア大会への出場など、大きな成果を上げてきた朝日大学体育会のクラブ活動の仕組みを組み合わせた結果、これまで公認会計士試験や、日商簿記検定1級の合格者も多数輩出。主将を務めた井上さんも公認会計士試験に合格した一人だ。いまでは合格した学生が、母校で後輩たちに簿記検定の指導を行うなど、大学で学んだ成果を地元高校に還元。連携の好循環が生まれている。
■教育力を高めて 岐阜を担う人材育成を
 人材育成における、地域との連携も魅力だ。朝日大学はさまざまな企業や団体と連携協定を締結。アクティブラーニングやインターンシップを通して、学生たちが社会の仕組みを理解できる環境を整えている。<br /> その一つが、経営学部による企業との商品開発だ。最初は瑞穂市商工会と富有柿を用いたスイーツを開発。以降、毎年のようにさまざまな企業とのコラボ商品を生み出している。プロジェクトに参加した学生は、商品のプランニングから参加。発売まで一貫して関わっていく。「成功しても、失敗しても、学生にとっては大きな成長の糧になります。また、企業からも喜ばれ、毎年ともに商品開発を担ってくれる企業もあります」と大友学長は笑顔を見せる。<br /> さらに、私立大学としては県内で唯一、朝日大学病院(旧附属村上記念病院)、朝日大学医科歯科医療センター、PDI岐阜歯科診療所の3つの医療機関を持っているのも強み。歯学部はもちろん、平成26年に設置された保健医療学部看護学科でも、朝日大学病院で実習を行っている。<br /> 「看護学部開設を計画していた当時、岐阜県の人口10万人当たりの看護師数が全国40位と低く、看護師の確保が課題でした。加えて、医療の高度化や多様化に対応するために、看護学部の必要性が高まっていました。県有数の医療機関である朝日大学病院を持つ本学は、もともと質の高い看護師を養成する条件が整っていたんです」<br /> 看護学科では1年生の頃から臨地実習をスタート。「地域医療に貢献していく」という思いを持った医師や看護師の姿を手本に、広範囲の医療知識や経験、地域医療への思いを学んでいく。臨地実習を同じ組織内で行えるのは、学生たちの成長の大きな支えとなっている。<br /> 「教育力を高めていけば、多くの優秀な若者が岐阜で学ぼうと考えてくれる。本学での学びから、岐阜の魅力を知り、地元のために活躍してくれる人が増えていくのを願っています。そのために、今後も地域に根差して、学ぶ環境を充実させていきます」と今後を語る大友学長。令和3年に50周年を迎える朝日大学は、これからも岐阜の未来のために、多くの人材を育んでいくのだろう。<br /><br />文/野村亮輔 写真提供/朝日大学 写真/D-studio

就職を支援するキャリアサポートセンター(AGO)。就職支援課の職員から積極的に声をかけてくれる

 人材育成における、地域との連携も魅力だ。朝日大学はさまざまな企業や団体と連携協定を締結。アクティブラーニングやインターンシップを通して、学生たちが社会の仕組みを理解できる環境を整えている。
 その一つが、経営学部による企業との商品開発だ。最初は瑞穂市商工会と富有柿を用いたスイーツを開発。以降、毎年のようにさまざまな企業とのコラボ商品を生み出している。プロジェクトに参加した学生は、商品のプランニングから参加。発売まで一貫して関わっていく。「成功しても、失敗しても、学生にとっては大きな成長の糧になります。また、企業からも喜ばれ、毎年ともに商品開発を担ってくれる企業もあります」と大友学長は笑顔を見せる。
 さらに、私立大学としては県内で唯一、朝日大学病院(旧附属村上記念病院)、朝日大学医科歯科医療センター、PDI岐阜歯科診療所の3つの医療機関を持っているのも強み。歯学部はもちろん、平成26年に設置された保健医療学部看護学科でも、朝日大学病院で実習を行っている。
 「看護学部開設を計画していた当時、岐阜県の人口10万人当たりの看護師数が全国40位と低く、看護師の確保が課題でした。加えて、医療の高度化や多様化に対応するために、看護学部の必要性が高まっていました。県有数の医療機関である朝日大学病院を持つ本学は、もともと質の高い看護師を養成する条件が整っていたんです」
 看護学科では1年生の頃から臨地実習をスタート。「地域医療に貢献していく」という思いを持った医師や看護師の姿を手本に、広範囲の医療知識や経験、地域医療への思いを学んでいく。臨地実習を同じ組織内で行えるのは、学生たちの成長の大きな支えとなっている。
 「教育力を高めていけば、多くの優秀な若者が岐阜で学ぼうと考えてくれる。本学での学びから、岐阜の魅力を知り、地元のために活躍してくれる人が増えていくのを願っています。そのために、今後も地域に根差して、学ぶ環境を充実させていきます」と今後を語る大友学長。令和3年に50周年を迎える朝日大学は、これからも岐阜の未来のために、多くの人材を育んでいくのだろう。

文/野村亮輔 写真提供/朝日大学 写真/D-studio

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